サークル「小豆粥」、小豆長光さんの東方マンガを
読んだことがあるひとなら、
それが単なる東方パロディじゃなくて
「もう何かべつのもの」だ……という意味がわかると思います。
ファンの方には、最近ですと、八雲家“ゆからん”シリーズでおなじみです。
ただし、よくある八雲家のオハナシとは、
やっぱりなんか違う。
紫と藍、橙。
それは家族にあらず、しかし家族以上のつながりをもつ関係。
「小豆粥」さんの本を読み終わると、
しみじみとそれが伝わってきます。
“最強の妖怪”八雲紫の母性。
そして、藍の一途な想い…
東方作品のもつ「アジア的」な雰囲気を、
筆描きや、さりげなく挿入される「句」を使って
取り入れているのも、読みどころ。
もちろん、それは描写でも。
新刊「西行桜に浪漫のスキマ」の冒頭の藍のせりふ――
「よいですか、魂魄殿
斬るというのは
刀で物を 切るのではなく
気で気を 断ち切るものなのです」
とか。かっこよすぎませんか?
パロディとは、「創造的解釈」だと思い出させてくれる、
稀有な作家さんだと思います。
商品コード ■2000000049571
商品名 ■西行桜に浪漫のスキマ
サークル ■小豆粥
【価格】683 円 (税込)
【作家】小豆長光
【発行日】2010/03/14
【サイズ】B5判
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