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東方パロディを超えてしまった「何か」
2010/03/17
【インフォメーション】

サークル「小豆粥」、小豆長光さんの東方マンガを
読んだことがあるひとなら、
それが単なる東方パロディじゃなくて
「もう何かべつのもの」だ……という意味がわかると思います。

ファンの方には、最近ですと、八雲家“ゆからん”シリーズでおなじみです。

ただし、よくある八雲家のオハナシとは、
やっぱりなんか違う。

紫と藍、橙。
それは家族にあらず、しかし家族以上のつながりをもつ関係。
「小豆粥」さんの本を読み終わると、
しみじみとそれが伝わってきます。

“最強の妖怪”八雲紫の母性。
そして、藍の一途な想い…


東方作品のもつ「アジア的」な雰囲気を、
筆描きや、さりげなく挿入される「句」を使って
取り入れているのも、読みどころ。

もちろん、それは描写でも。
新刊「西行桜に浪漫のスキマ」の冒頭の藍のせりふ――

「よいですか、魂魄殿
 斬るというのは
 刀で物を 切るのではなく
 気で気を 断ち切るものなのです」

とか。かっこよすぎませんか?

パロディとは、「創造的解釈」だと思い出させてくれる、
稀有な作家さんだと思います。


ファイル 9-1.jpg



商品コード  ■2000000049571
商品名    ■西行桜に浪漫のスキマ
サークル   ■小豆粥

【価格】683 円 (税込)
【作家】小豆長光
【発行日】2010/03/14
【サイズ】B5判

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