さて、第2回目でご紹介するのは、コミックス「でもくらちゃん」も好評の
「まるちぷるCAFE」なかせよしみ先生の作品です。
コミティアを中心とした同人誌活動はもちろん、「SF Japan」「Comicリュウ」「ザ・スニーカー」等の商業誌でも活躍。今年は徳間書店Ryuコミックスから、代表的シリーズ「でもくらちゃん」が発売され、創作系以外の人たちからも注目されている人気作家さんです。
作品としては(例えるなら)「星新一」的なSFショートが多いのですが、シニカルでなくどこかほっとするオチで終わるのも魅力です。
また、台詞無しの作品も多いのですが、無言劇展開故にホロリとくるあったかい話もよく見られます。
そんなショートストーリーが多いなかせ先生ですが、今回は珍しく一冊フルにストーリーの作品、それも続き物です。
「高速ぶるん1」
小学生なのにどうも苦労性な大樹君。彼の家の引っ越し先の隣の奇妙な研究所、更に奇妙な「ぷるん」ちゃんの秘密とは…?
同じ顔形の女の子12人が駆け回る「でもくらちゃん」もなかなかインパクトがありましたが、ぷるんちゃんも負けてはいません。
発熱して頭に載せたヤカンは沸騰するし、○んこはずっしり重い鉛?今夜のごはんは劣化ウラン?!
そう、彼女はまわり一帯に電力を供給する「生きた原子炉」(!!!)なのでした。
「何も知らず、何も考えずに生きられれば…でも現実は甘くない」
という訳で、この先が楽しみというか怖いというか。
怖いと言えば、巻末のおまけ「原子力」考察まんがのお話しは、なかなか恐ろしゅうございました(冷汗)
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なお、pixivでは過去の作品が多数公開されています。興味を持たれた方はぜひ!
蛇足ですが、「生きた原子炉」とくれば、あと3人電気、磁力、重力が…と考えたくなる人はいいオッサンですね。え?自爆行為?はい、そうですね……。