漫画人のためのコミック・同人誌プロフェッショナルショップ COMIC ZIN のWEBサイト

COMIC ZIN 日記

ジーコJAPANと「俺たちのフィールド」
2009/09/09
【塚本日記】

引き続き「俺フィー」ネタ。

先日いつも見ているサッカー情報サイト「サポティスタ」さんで見た記事
ジーコ元代表監督「チームはひとつじゃなくなってしまった」
http://supportista.jp/2009/09/news01205946.html

かなりいまさらですが、それでもやはりなあーと思える記事でした。
ちなみに元ネタは週刊プレイボーイで、買おうと思ったんですが、
買い逃してしまいました。ZINには置いていませんしねえ…。

記事を要約するとドイツ本番直前にチームがバラバラになってしまい、
それがワールドカップ敗因の大きなひとつだ、ということです。
そうした兆候に気付かなかったのか、という質問に対しては
「どうやってわかれというんだ」とのことでしたが、
う~んこのあたりについてはリンク元と同意見です。

さてそこで「俺フィー」。
読んだ方はご存知のように、劇中、アジア1次予選を突破した日本代表と
伊武率いるリザーブドッグスが最終予選を戦う権利を試合で決めようとします。
その後の経過、2つに分かれてしまったチームが最終予選をどのように戦うか、
これは一つの肝なのですが、本来チームとは、しかも代表クラスになれば、
個性の強い人間の集まりであり、もめるのは当たり前で、
それをまとめるのが「チームマネジメント」であり、
そしてそれがグラウンドでプレイしない監督の大きな仕事だと思います。

監督の仕事は試合の始まる前にほとんど終わっていると思いますが、
そうした意味でジーコ監督はその仕事を放棄していたと思います。

フランス代表はジダンを活かすため、カントナを切り、その賭けに勝ちました。
トルシエはチームのために中村を切って、賭けに勝ちました。
でも中田を切らなかったことは、まあベスト16に行ったんで、勝ちは勝ちですが、
実は引き分け?なのかもしれません。
一方でブラジルはロナウド、ロナウジーニョ、リバウドを融合させ、賭けに勝ちました。
実はこのときもロマーリオを切ってはいるのですが。
そういえばイタリアは98年ではバッジオとデルピエロを融合させましたね。
バッジオの代表への忠誠心が印象的でした。
トリニダード・ドバゴは世界的FWのヨークをボランチにして、
(結果的に)スウェーデンを沈めました。
予選リーグ敗退でしたが、素晴らしいグッドルーザーでした。

そして今の日本代表。
ちまたで言われている本田と中村の関係が実際どうかはわかりません。
しかしどうも見ている分には岡田監督は物わかりのいい選手ばかりを
集めているような気がします。
チームがあって個人があることはもちろんですが、
ひょっとして核分裂してしまうかもしれませんが、
核融合出来るかぜひ試してほしいと思っています。
代表選考において、トルシエ、オシムのような誰が選ばれるのか?
といった期待感がなくなってきて残念です。

それではまた。

読書履歴
「思ってたよりフツーですね」1巻(榎本俊二/角川書店)
「ペンとチョコレート」1巻(ねむようこ/芳文社)
「あまんちゅ!」1巻(天野こずえ/マッグガーデン)

榎本先生の新刊はやばい、もう大傑作です! 
「カリスマ育児」もうそうでしたが、先生ならではのリズム感、テンポ、すごすぎです。
「カリスマ」については、自分のその年読んだ漫画の1位にしましたが、
今回も1位になるかもしれません。

[ 担当:塚本 ]