さて昨日、良いことが発表出来るかも、と書いた件ですが、
えー、発表させていただきます。
このたびCOMIC ZINでは広告漫画をはじめました!
まず第1弾として、
昨日発売の一迅社様の情報誌「キャラ★メル」の
表4(裏表紙といえばよいでしょうか?)に掲載されました。
もちろん主役をつとめるキャラクターは森薫先生が
デザインしてくれた美人姉妹!
そしてこの広告漫画の連載を担当してくださる漫画家さんは…
大石まさる先生です!!
星雲賞にもノミネートされた傑作「水惑星年代記」シリーズほか、
現在連載中の「おいでませり」など、その柔らかい感性と
母性溢れるキャラクター描写がとても魅力的な作家さんです。
今後みなさんの目に触れる機会もあると思いますので、
その際にちょっとでも楽しんでいただければ嬉しいです。
ちなみに2人の名前をここで発表しますと、
姉、司書のお姉さんが真理恵(マリエ、マリエさん)
妹、図書委員の女の子が環(たまき、たまちゃん) です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
それではまた。
読書履歴
●「DoLL」2巻(岡戸達也/講談社)
●「シスタージェネレーター」(沙村広明/講談社)
読んでいて、おがきちか先生の「チカ・マニアックス」を再読したくなりました
再読といえば、ハガレンは11巻まで行きました。やはり面白いですね。
面白いマンガを読むとホント幸せな気分になります。
そういえば「コミックハイ!」では「未満れんあい」がすごい展開に…。
「GIRL FRIENDS」もそうですが、読み逃せません。
かなりばたついてきました。
今週末はサイン会とサンクリですね。
良い天気になること期待しています。
それと明日には、面白いことが発表出来るかも・・・。
ちょっとしたことですが、楽しんでいただければ幸いです。
それではまた。
読書履歴
●「宇宙兄弟」7巻(小山宙哉/講談社)
●「ドラゴン桜」5巻~8巻(三田紀房/講談社)
なにをいまさらなタイトルですが、
たまたま午前のテレビで本作のドラマが再放送で流れていたのを
ろくに感想を言わないうちの親が珍しく面白いと言っていたので、
気まぐれに積み状態になったのを引っぱり出してみました。
しかし改めて読んでみると、やはり面白い!
というわけで今日だけで1巻から持っている8巻まで一気読みです
(5巻以降が再読でなく、初読です)。
自分も受験勉強をかなり真面目にやったほうなので、
納得する部分が多いんですね。
あと競争社会をしっかり肯定しているところがとても好きです。
9巻以降もあとで買わなくては。
ちなみに「ハガレン」も16巻?ぐらいから積み状態になっていたんですが、
あらためて読み始めようと思ったところ、よくわからなくなったので
現在1巻から読み始めています。
この2日間でやっと7巻ですが、やはり良くできていますね。
おまけのギャグもレベルが高くて、本編とのギャップに
荒川先生のすごさを感じます。
●「ばもら!」1巻(長田佳巳/メディアファクトリー)
スタッフ間でもかなり高評価です。
まだ1巻目なので、先物買いの人はぜひ注目してください。
本日のサイン会レポートは、9月13日に秋葉原店で開催された
『アシスタント伝奇ケイカ』完結記念
西川魯介先生のサイン会の模様をお伝えします。
サインを入れる西川先生。写真では分かりづらいですが、
襟元には眼鏡をモチーフにしたアクセサリが。流石のこだわりです!
今回のサイン会は先生がケイカとたまえ、どちらかのキャラクターの
イラスト入りでリクエストを受けて下さいました。
眼鏡好きにとってはカリスマ的存在な西川先生の直筆イラストなだけに
主人公だけど眼鏡をかけていないケイカにするか、
それとも眼鏡のたまえにするか、参加者の皆さんにとっても悩みどころ。
昔からのファンの方も多く参加してくださったようで、
サイン会のアンケートを見ると、先生や作品への熱いメッセージが
びっしり書かれているものが多かったのが印象的でした。
西川先生、白泉社の皆様、そしてご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
更新、さぼってしまい申し訳ないです。
さて先日、重野なおき先生と藤島じゅん先生の
おそらく最初で最後?夫婦合同サイン会を行ったわけですが、
サイン会翌日に4コマ関係の大きな同人誌即売会があるとのことで
10人以上の方がこれから(明日は)大阪です、
とおっしゃっていたのが印象的でした。
予定をずらされた方も多かったようで、恐縮です。
それでもこの企画の反響は大きかったようで、
たくさんのおほめの言葉をいただきまして本当にありがとうございました。
またこうした面白い企画をできればと思います。
急な企画提案にもかかわらず、引き受けてくださいました
秋田書店様、そして先生方に感謝です…!
サイン会の状況に関しては別途簡単ではありますが
レポートが上がると思うので、そちらをどうぞ。
掲題の件。
実はこの日、企画者にも関わらず、店舗に着いたのはイベント開始後でした。
お恥ずかしい話、財布を紛失しまして、警察や銀行への連絡などで
時間を取ってしまったわけです。
幸いにも後日、見つかったので良かったのですが、かなりバタバタしました。
以前、村枝先生の奥さんである森先生の著書で
財布はマメに変えないと金運を逃す、という話があったのを覚えていて、
6月に奮発してブランド物の財布を買ったばかりだったので、
全然違うじゃねーか!と思ったものでした。
中身より財布の方が高い状況でしたし。
それにしてもその財布、某デパートで買ったわけですが、
その際に、これじゃあデパートの売上が落ちるのは当然だな、
と思ったんですね。
一応、5桁の金額するものを買ったわけなんですが、
下手すると、そこらの書店かCDショップの方がマシな、
はっきり言って安っぽい袋に入れられて商品を渡されたんです。
デパートというものは高級感を売りにしているものと思っていましたが、
このデパートだけなのか、どうも違うようです。
ちょっとがっかりというか、せっかく高いものを買ったのに、
という気分になりました。
ひょっとしたら6桁、7桁の金額のものを買えば違ったかもしれませんが。
こうした袋、包装で洒落ているなあと思ったのが
ニューヨークに行った際にレターセットを買った紙の専門店です。
専門店だけあって手提げ袋がすごい洒落ていて、いいものでした。
ひょっとして商品の値段にこの袋の値段も入っているんじゃないかな?
とも思いましたが、それでも満足するものでした。
同じようにMOMAで買い物をしたときにもいい袋をもらいました。
知り合いにルイ・ヴィトンのネクタイをいただいた際に、
入れ物が良かったので取ってあるのですが(NYで買ったものも取ってあります)、
こうした気配りがお店のファンを作るのかな、と思います。
翻って我々ZINはどうなのか?
正直なかなか現段階ではここまでのサービスを行う余裕が
物理的にないのですが、
いつかはそこまで手を加えたサービスができれば、と思っています。
ただ商品を売るだけではなく、常にプラスアルファの精神で行くよう努力します。
それではまた。
読書履歴
●「君に届け」9巻(椎名軽穂/集英社)
なんか次が最終回なんじゃないか、
というすごい惹きでコミックスが終わりましたね。
これで続きがすぐ雑誌で読めるというのは、
かなり効果があるんじゃないでしょうか。
原宿でのフェアは「NANA」の時もすごかったですが、
美容院とのコラボには驚きです。
●「P.S.アイラブユー 」(谷川史子/集英社)
いや、もう反則です…!
特に掲題作、最後にズキューンとやられました。
●「超弩級少女4946 」1巻(東毅/小学館)
読後にもう一度「戦慄プルトニウム人間」を観たくなりました。
コンプレックスのある男女の物語は良いドラマを生むので
続刊に期待しています。
●「おくさん」1巻(大井昌和/少年画報社)
販促告知のテキストを長に書いてもらう際に
「隙のある巨乳が大井先生の特徴だから」と伝えたところ、
そのまま書いてくれました。
ありがたいことです。
過去の作品から幼女?作家と思われがちですが、
実は必ず巨乳キャラがいます。
というか、幼女より巨乳率の方が高いのでは、です。
しかもかっこいいおっぱいではなく、
安心できる(なんじゃそりゃ)おっぱいなのがいいです。
大石まさる先生の描くおっぱいもそうですね。
すみません、この話、長くなるのでここでやめます。
でも胸に憧れを持つ男子には間違いなくオススメです!
え~、昨日は更新できませんでした。
スミマセン。
いつもは帰宅後、寝る前に書いていたのですが、
昨日はどうも疲れているんでしょうか、
帰るなり、居間で寝てしまいました。
今日は泊まりなので、現在店舗で書いております。
さて掲題の件、
そんな仰々しいことではないのですが、
店舗に泊まるとき、夜食で某大型チェーンに行くときがあります。
そのお店、昼間に店内でかかっている音楽は、
他の店でも聞くようなありがちな(おそらく)有線なんですが、
夜に限って、けっこう小洒落たハウスサウンドがかかったりしているんですね。
毎回、夜だけいつもいい音楽がかかっているなあ、と思っていて
どこの有線チャンネルなんだろうと思っていたのですが、
今日、注文の際に思い切って聞いてみたところ、
やっぱり個人のCDなんだそうです。
有線だったら、ぜひZINでも使いたいなあ、と思っていただけに
ちょっと残念でした。
いや、自分のCDをセレクトしてかけるという手段もあると思うのですが、
一応、日本には悲しいかな某団体があるので、
それはNGということで、ZINでは有線をかけています。
この店内でかける音楽については、
インタビューなどでよくお話ししているのですが、
最初はマンガ専門店にありがちなアニソンのチャンネルでした。
ただ有線のアニソンチャンネルって悲しいかな、アニメオールジャンルなので
突如、児童向けのアニメの主題歌だったり、
熱血系のアニメの主題歌が流れたり、正直落ち着かないと言いますか、
どうしよう、といった感じになるんですよね。
曲それぞれが悪いというわけではなく、ギャップといいますか、
聞く環境というのが合っていないときがあって、困ってしまうわけですね。
そこで考えたのが、ZINはお客様にゆっくり本を探してほしい店だから、
落ち着いた音楽にしようということです。
その結果、落ち着く音楽、邪魔にならない音楽ということで
アコースティックな、「ボサノバ」のチャンネルを選ぶことになったんです。
今のところ結果的には良かったかなーと思っているのですが、
このチャンネル、意外と曲のバリエーションが少ないのが難点でして、
他に良いチャンネルがないかな、たまには変えたいなと思っている次第です。
そんなおりだったので、最初に書いた某チェーンの有線が気になったわけですが、
CDでは、まあ仕方がないですね。
でも実際どうなんでしょうか?
CDショップのほとんどは店内BGMをCDでかけていると思うのですが、
あれは某団体的にはアリなんでしょうか?
それとも問題のない処理をしているのかな?
宣伝なんだからいいんじゃないの、という意見があると思いますが、
意外と厄介だなと思ったことがアニメプロデューサーをやった経験からあります。
まあそのあたりについては別の機会で書くことができれば、です。
それではまた。
読書履歴
●「海月姫」2巻(東村アキコ/講談社)
●「絶対可憐チルドレン」18巻(椎名高志/小学館)
あの4コマだけで1冊にまとめたら、
それはそれですごく売れたような気がするのは気のせいでしょうか。
毎回面白いので、読むたびにあらためて椎名先生を尊敬します。
●「史上最強の弟子ケンイチ」35巻(松江名俊/小学館)
●「ちょっと江戸まで」2巻(津田雅美/白泉社)
追記
どうしても書かなくては、と思ったことがあとから出たので、
わざわざ一度投稿した日記を編集させていただきました。
秋葉も新宿も「超弩級少女4946」を日記で取り上げているのですが、
巨大少女といえば、あろひろし先生の大傑作
「MORUMO 1/10」に触れなくてどうすると思った次第。
そう思いませんか、35歳以上のみなさん?
「超弩級少女4946」の人気が盛り上がり、
巨大娘っ子ブームが来たら、この傑作が復刊するかなー、
そうしたら大傑作「雲界の旅人」が復活するかなー、と妄想するわけです。
…無理か。いや、あろ先生なら、きっといつかと期待しています。
ちなみにこの「MORUMO」はドラマ化されています。
主演は森恵。
自分、実はアルバム、シングル持っています。
ショートカットフェチにはたまらないアイドルでした。
彼女の「TOKIO TOWN」はダンスチューンとしては傑作と思っています。
原曲のタルい感じに比べ、とてもカッコよいですね。
ちなみにwikiを見たら結構アニソンやっていて、ビックリ。
まあ特撮ヒロインでしたし、それもありなんでしょう。
めちゃくちゃ余計な追記でした。
東京に来て半年、殆ど観光らしき観光はしておりませんが
夏の間にお台場にはしっかり行きました。
等身大のガンダムを見て大興奮。歩きすぎて疲労困憊…
になりましたがあの大きさの持つ説得力というか
雰囲気にはもう大興奮で、あまりの人の多さに
最初は「遠目に眺めるだけでいいか~」などと言っていたのに
しっかり行列に並んで股の下を潜ってきたのでした。
本日ご紹介するのはそんなガンダムの倍以上!!
49m46cmのお嬢さんが恋愛したり妄想したりする
「超弩級少女4946」です。
デカイ!!強い!!可愛い!!という訳で早速コーナー展開しております。
「ラブコメのサンデー」の名は伊達じゃありません。
身長も30倍なら可愛さも30倍になるってもんです。
もう大きいのにいじましくて微笑ましい様子に悶絶モノでした。
是非ご覧になってくださいませ。
と書いてたら新宿の渡辺も既に紹介してますね…
反応するツボが同じという事か…
ここでフジ隊員が出ないのが趣味の差なのか年齢の差なのか…
まさしくヤックデカルチャーってやつですね~
新宿店も秋葉原店もオススメしておりますので
機会があれば両方の店の展開をご覧いただければ感謝感激です。
それではまた~
※商品の展開状況等で店頭展開は変更する場合があり、
今現在の展開とは異なる場合があります。予めご了承ください。
キル・ビルでおなじみのダリル・ハンナが主演を演じた
「ジャイアント・ウーマン」という93年の映画が記憶にあるんですが、
これがまたリメイクという事で、おおもととなった作品は1958年のものだとか、
何が言いたいかと言いますと、それぐらい古くからある性癖
「萌えジャンル」だという事なのです。巨大娘萌え。
そんなわけでご紹介するのは小学館のサンデーコミックスから発売されました
「超弩級少女4946」です。ぶっちゃけココまで書いたら説明不要です。
幼少の頃からメルトランディにもやもやした感情を抱き続けたあなた!
(クラン大尉がちっこくなってなぜか悲しい気分になったあなた!)
「かぼちゃワイン」のエルちゃんが好きだけど何か物足りないなあ、と思っていたあなた!
普段は3Dアニメーションなんか見ないのに「モンスターVS.エイリアン」
をなんとなく見に行ってしまたあなた!そういったお客さまの悩みを一気に解決するまんがです。
「アルティメットガール」のDVDとか持ってる人は
もう本格派なのでおススメするまでもなくチェック済みだと思います。
そんな感じで高層ビルに囲まれた新宿店で大展開中です!
昨日の日記で現実が漫画を超えてしまった例を挙げましたが、
現実とまさにシンクロしたことにより、傑作となった作品があります。
それは(やっぱりここでも声を上げますが)「俺たちのフィールド」です。
ちょうど96年から97年、「ドーハの悲劇」の記憶も覚めやらぬ状態で
現実の日本代表はフランスW杯アジア予選に臨みました。
02年の大会開催は決まっており、自動的に出場権を得られる立場。
それは逆に言えば、このフランス大会に出られなければ、
漫画のセリフで言うところの「金で出場権を買った」と罵られても
おかしくない恥をさらす危険との隣り合わせでした。
スポーツに関して、強い意識、ナショナリズムを持つ自分にとっては
このことはすごい恐怖であり、もし予選突破できなければ
もう海外に行けないと思っていたほどでした。
多くのサッカーファンがアメリカにあと16秒まで近づいた代表の力と
Jリーグブームの高揚で今度こそ、という期待を抱いていました。
しかしその一方で大きな不安を抱えていたと思います。
そして実際の代表も優勝を期待されたアジアカップでクウェートにまさかの完敗。
そして予選前の最後の公式大会であるキングスカップでタイに敗れる
不安な状況となりました。
そんな時期に連載されていた漫画が「俺たちのフィールド」です。
もちろん主人公・和也をはじめ、登場人物の目指す目標は
日本代表のワールドカップ出場であり、
それは「開催国初出場」という不名誉な烙印から逃れることでありました。
そして現実のワールドカップ予選とほぼ同時期、いやほぼ同時に
漫画の中で和也たちは予選を戦います。
途中、予選のレギュレーションの変更があり、
最終的には実際の予選と劇中の予選の方式が違くなりますが、
実際にはそんなことが気にならなくなるほど
実際の代表の苦しみと和也たちの苦しみが本当にシンクロしていました。
あの時、一人のサッカーファン、そして日本人として
「もしワールドカップに行けなかったら…」、とても恐怖でした。
そして毎週サンデーを読むたびに見る光景は、
和也たちが苦しむ姿でありましたが、それでも彼らは強く戦っていました。
読むたびに、
「もしワールドカップに行けなかったら、どうなるんだろう、この漫画は」
と(余計な)心配もしていました。
なによりこれを描いていた作者である村枝先生の苦しみは
一体どれだけのものだったのか…? とても想像できるものではありません。
現実で予選において、国立での悪夢のような逆転負けを喫した韓国戦、
自力突破の可能性をなくしたUAE戦、
恐怖と絶望の中にいましたが、そんなときでも和也は、伊武は戦っていました。
そして訪れた(現実での)ジョホールバルでの歓喜…、劇中での和也たちの叫び
「俺たちのフィールド」はいつ、誰が読んでも傑作だと思いますが、
でもあのとき、あの瞬間、あのスリル、いや恐怖と言っても良いあの感覚。
あの状況で読んで感じた「面白さ」に敵うものはないと思います。
あのとき確かに僕らは彼らと同じ劇中にいました。
そしてその思いのままに自分はフランスに行きました。
実際に彼らの姿を観たかったのです。
ただ残念なことはそこにいるべきだった伊武が、
いや現実ではカズですが、劇中と違いそこにいなかったことです…。
ちなみにフランスに入る前に、兄がいるイギリスに寄ったんですが、
どうしても「俺フィー」の続きが気になる自分は現地で4倍の値段のする
サンデーを買っていました(水曜発売の号が金曜には手に入ります)。
どうしても我慢できなかったんですね。
それだけの想いを持つだけの作品に出会えたこと、
しかもあの時期に出会えた幸運を本当に感謝します。
最後に裏話を。
以前に村枝先生に取材した際に伺ったのですが、
本当は「俺たちのフィールド」はワールドカップ出場決定のエピソードで
終了の予定だったそうです。
それが延びた理由は、そう漫画を読んでいる方ならおわかりかとと思いますが、
和也の最大のライバルであるダミアンの国・アルゼンチンが
日本のワールドカップの初戦になったからなんですね。
この抽選を生で観ていた先生は食べていたモツ煮込みを吹き出し、
その場で「RED」の担当の方に連載開始の延期をお願いしたそうです。
これもすごいシンクロですね。
劇中では和也たち日本代表はアルゼンチンに勝ちます。
ご存知の通り、現実では1-0でありながら、その1点に大きな差がある負けでした。
いつか、この劇中の試合結果に現実が追いつくことを願っています。
今日も長くなりました。
それではまた。
読書履歴
●「でかポメ」(橘紫夕/イースト・プレス)
●「蒼のサンクトゥス」2巻~5巻(やまむらはじめ/集英社)
というわけでやまむらはじめ先生まつり、まだまだ開催中です。
昨日書いたとおり、「イチロー」と「capeta」のお話を。
イチロー選手が今回の記録を達成した時のコメント、
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、改めて紹介します。
「人との戦いに終わりを迎えた」
これもまた改めて驚いたというか、もうすごいなあとしか言えないですね。
よくアスリートは「他の選手は意識しません、自分との闘いです」、
といったようなことを言いますが、
オリンピックなどでは実際は競争する相手がいるわけで、
それは本当に意識の問題なわけなんですが、
イチロー選手の場合はもう彼しか見えない世界に立っているわけで、
言っていることが全く本当のことだからすごいと思います。
つまり生きながらレジェンド、伝説なわけですね。
彼の実績というのは10年前ならばまさに漫画の世界の話で、
誰も想像できなかったところにあると思います。
以前、曽田正人先生にインタビューをした際に、
「capeta」に限らず、曽田先生はキャラクターの伝記を作るような気持ちで
漫画を描いている、といったようなことをおっしゃってくれました。
「capeta」の主人公、カペタについていえば、
当時絶対王者だったシューマッハーに勝てるようなドライバーとは、
どんな人間なんだろう、どういった成長をするのだろうか。
子供の頃にどういう経験をすれば、どういう考え方でいたら、
シューマーハーに勝てるようなドライバーになるのだろうか、と
考えながら描いているとのことでした。
だから「capeta」ではドライバーの運転技術だけでなく、
周りの大人を巻き込む、巻き込まれる様子も描写しています。
それは運転技術だけではシューマッハーに勝てるようなマシンに乗れない、
速いマシンを用意されない、つまり勝てないわけであり、
ただ天才なだけではいけないということを
まさにF1ならではの世界を重要な要素と描いており、
それがこのマンガをただの熱血スポーツ漫画としてでなく、
壮大な人間ドラマとして、傑作とたらしめているんだと思います。
記憶に頼ってしまい申し訳ないですが、
この「capeta」の取材で印象的だったことがあります。
先生が日本人ドライバーがF1で勝ってくれたら嬉しいけど、
本当に勝ってしまったら、漫画より現実が先になってしまい、
漫画がもっと先に行くようにしないと、
そしてそれは大変なことだとおっしゃっていたことです。
野球漫画でいえば、大リーグというのが昔は漫画の世界だったのに
それが野茂投手、イチロー選手の登場で
そうではなくなったということもおっしゃっていたと記憶しています。
全くその通りだと思います。
昔、巨人の星ではオズマのいるカージナルスとの対戦が
すごく仰々しく描かれていましたが、もしいま同じものを描いても
どうせ観光がてらで、終わったら秋葉原だろ、と思われますし、
魔球を使わなくても大リーグのチームに全く勝てないわけではないことを
WBCや松坂投手の活躍で我々は知っています。
20年前だったら野球で世界一!という設定だけで漫画になりましたが、
WBCを2連覇をしているいまではそれは当たり前で、
そこに「なにか」を加えないととても漫画にならないと思います。
「キャプテン翼」で翼の夢であったワールドカップに日本は
すでに4大会連続で出場します。もはや常連です。
これも出るだけではもはや漫画になりません。
ウサイン・ボルトは小山ゆう先生の「スプリンター」の記録を過ぎ去りました。
たぶん、当時いまの彼の世界記録である9秒58とか描いたら、
漫画でも非常識すぎた印象を与えたかもしれません。
なんかまとまりがないですね(眠いからかな)。
要はそれだけイチロー選手がすごい、
漫画の世界の人物に匹敵する人間であり、
もっといえばまさに「ヒーロー」であると言いたかっただけなんですがw
こうしたヒーローと同じ時代を生きていることをとても幸せに思いますし、
こうしたヒーローを超えるキャラクターの登場を漫画に期待したいです。
そしてその新たなヒーローを読んだ少年少女が現実で新たに
ヒーローになれば、どれほど勇気づけられるでしょうか。
ワールドカップ優勝が漫画の世界でなくなることを期待したいです。
それではまた。
読書履歴
●「神様ドォルズ」2巻~5巻(やまむらはじめ/小学館)
あらためてコミックスで通して読みましたが(1巻は再読)、
やばいくらい面白いです。あと絵が、画力が圧倒的というか
うまい、また丁寧ですね。
以前からやまむら先生の描く、髪がとても好きなんですが、
この漫画を読むと体のラインも……。
日々乃さん、素敵すぎです!
●「リトル・リトル」(ろくこ/芳文社)
今回は9月6日に新宿店で開催された『暴れん坊少納言』5巻発売記念 かかし朝浩先生サイン会の様子をレポートさせていただきます。
今回のサイン会では『暴れん坊少納言』の登場キャラからリクエストOK! という形で先生がイラストを入れて下さいました。
ちなみにキャラクターリクエストの一番人気は、やはりヒロインの貫録を見せつけて清少納言。
開始直後は紫式部とリクエスト数でいい勝負をしていましたが、後半でぶっちぎりの1位を獲得!
少納言の次に多かったのが彰子。ライバルの定子に大きく差をつけての勝利。
5巻での活躍が皆さんのハートを掴んだようです。
「別のキャラが好きだけど、5巻にサインをもらうなら彰子」という方が多かったのが印象的でした。
かかし朝浩先生、ワニブックスの方々、参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!