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第1回 MANGA-ZIN AWARD 結果発表
第1回 MANGA-ZIN AWARD 大賞
第1回 MANGA-ZIN AWARD 大賞
得点 112
バクマン。
バクマン。
©大場 つぐみ ©小畑 健 / ©集英社
【 投稿者による推薦コメント 】
「作品の内容もさることながら、話題性、他への影響など含めて、この作品がトップではないかと思います。」
「ジャンプ漫画はいかにして産み出されるのか。フィクションの影に真実が見え隠れする構成は見事の一言に尽きる。 主人公コンビがしっかり「努力・友情・勝利」の三原則に則っている所も熱い。とにかく目が放せません。」
「漫画の現場にいるモノとして衝撃を受けた作品ということで。ここまで内情をさらすのはスゴいし、キャラの勢いもスゴい!」
「とにかく『少年ジャンプ』に持ち込みをしたくなりました。」
「『あれはジャンプだからだよ』と持ち込みの人に言わなければいけなくなってしまいました。 でも、純粋にフィクションとして、楽しんで読んでます。」
「ここに描かれるものだけが漫画の現場じゃないけれど、限りなく現実に即していると思います。 でもエンターテイメント。だから漫画はおもしろい。」
「『友情・努力・勝利』の見せ方が完璧すぎる。展開の早さも読んでいて気持ちいい。」
「単純に持ち込み先がジャンプ編集部がモデルなのが面白い。 マンガ界の現状が丁寧に描かれている部分もあるが、底辺を知っている私にとってはかなりのファンタジー。」
「漫画っていうより教科書。新人編集者なので、これ読んで勉強してます。」
「読者の読みたいこと、知りたいことを作品にして雑誌に載せている。 担当編集さんは企画の段階からヒットを確信していたのではないでしょうか。 マンガ家、編集者間の問題をはじめ、いまマンガ業界にある一連の流れの一端を担っている作品なのでは。 この作品をマンガの断末魔とみるべきか、今後50年の始まりとみるべきかはわかりません。」
第1回 MANGA-ZIN AWARD 2位 ~ 10位
ちはやふる
得点 111
ちはやふる
ちはやふる
©未次 由紀 / ©講談社
【 投稿者による推薦コメント 】
「これぞスポ魂! 頭の3ページは漫画史に残る演出だと思います。」
「友達でライバルで師匠で片思い相手である、なんて素敵な異性だ、ずるい。」
「現代漫画の最高峰。少女・少年・青年、あらゆるジャンルを軽く超える面白さ。 漫画技術の高さ、熱意のすさまじい濃さ、こういう作家が出てくるから講談社はなめられない。 完敗です。くやしい。」
「古文好きな私としては、嬉しいネタです。 昔、かるたクイーンって言うドラマをテレビでやっていて、面白いけどこれをマンガにするのは難しいだろうなあって思ってたのが情けない限りです(笑)こんな面白くできるなんて! もっと勉強し直そうとおもった一冊です(笑)」
「文句なく面白いです。熱い盛り上がりと、少女漫画らしい繊細さを合わせもつ、魅力的な作品だと思います。」
「実は私、競技かるた経験者なのですが、末次先生の描かれる試合の空気感、緊張感は現場を如実に捕らえており、読んでいて鳥肌がたちました。 正直に言いますと、『競技かるた』をここまで面白いマンガにできるとは思いもよらず、非常に悔しい部分もあります(笑)」
「やられた!という感じ。率直に言えば編集として悔しい。 百人一首という非スポーツ競技におけるスポーツ的要素とキャラクター配置の妙をここまで描けるのか!と、作者と編集の手腕に舌を巻くばかりです。」
「今一番おもしろいマンガだと思っています。 末次さんは、前からマンガ力……特に、空気つくって「引き込み力」が凄く強い作家さんだなーと思っていたので,いろんなことがあって、 編集部のかたもきっと頑張って支えていらして、ご本人もふんばってたどり着いたんだろう「ちはやふる」のおもしろさがすごくうれしいのです。 どこまでおもしろくできるだろう。どこまで、熱さが伝えられるだろう。 どこまで、「これしかない」っていう必死さが届くだろう。 そんなあれこれを真摯に丁寧に描いていらっしゃるなぁと思うので、本当に、読んでいて時々涙があふれます。 ちはやの必死さは、末次さんの必死さなのかもしれない。 胸を撃たれっぱなしです。どうかどうか、このまま大事に、末次さんの描きたいところまで描ききれるといいなと願ってやみません。 そんでもって、『業界通』な方たちに、変な先入観抜きで読んで欲しい! これが、今一番必死な少女マンガです。 撃たれるといい。先入観とか、ナナメな気持を。 その先には新しく出会えるおもしろい漫画がまだいっぱいあるんじゃないかなーって思うのです。」
弱虫ペダル
得点 58
弱虫ペダル
弱虫ペダル
©渡辺 航 / ©秋田書店
【 投稿者による推薦コメント 】
「さえない主人公が成長するスポーツ漫画の王道ど真ん中。しかし読ませる画力と展開で読みながら胸にジーンときた良作。」
「なっかなか前に進まないところがいい! ストーリーの進みはゆっくりめなのに、1回1回のスピード感が半端じゃなくて、まさに「自転車漫画」ですね。 主人公の、少しずつ成長していく姿が、こっちも嬉しくなりますね。」
「つい応援したくなる! 自転車マンガにハマったのは『シャカリキ!』(曽田正人先生)以来です。 坂道くんの素直さは半端ない!ひたむきで真っすぐすぎて、ななめに読み始めた私もつい応援したくなってしまった。 鳴子くんのアツさもかっこいいし、彼らがどう成長して行くのかとても楽しみです。」
「久々に心の底から「熱い」少年漫画に出会えました。 主人公の底の見えなさ、次を読みたいと思わせるワクワク感がたっぷり詰まっており、毎度次巻が待ち遠しいことこの上無いです!」
「『シャカリキ!』(曽田正人先生)以来ひさびさに夢中になった自転車マンガです。 それでなくても、天才の中にまみれた努力の天才(=秀才)というのにとことん弱いわたしにはツボおされまくりのキャラもいて、好きになるに決まっていたのです。たとえ自転車に乗れない身でも(笑)。 友人に紹介されて、すぐ自分でも一巻を買おうと書店さんに走って、売り切れていたことも忘れられない……。ひさびさの経験でした。」
青春少年マガジン 1978~1983
得点 39
青春少年マガジン 1978~1983
青春少年マガジン 1978~1983
©小林 まこと / ©講談社
【 投稿者による推薦コメント 】
「泣けてしょうがなかった。内容がガチなだけに余計に泣けた。ラスト2話は冷たく重い。 でもいつも通りの見事な構成力で、読後感は悪いものではないところがお見事!」
「漫画家の『青春』を、照れずに描いた良作。 1978年から83年って、今年50歳になった「週刊少年漫画」が20歳くらいだったわけで、まさに漫画そのものの青春時代だったんだと。」
「漫画を創る全ての人間が熱かった時代を垣間見ることができました。色んな雑誌で同じ企画を読んでみたいです。」
「僕も週刊漫画誌の編集をやっていた時期がありましたが、直面していると気づかないもので、こうして自伝漫画として描かれると、漫画家っていうのは無茶苦茶な人種ですね。本当に。」
神のみぞ知るセカイ
得点 39
神のみぞ知るセカイ
神のみぞ知るセカイ
©若木 民喜 / ©小学館
【 投稿者による推薦コメント 】
「設定の勝利。と思われがちだが、話も◎。いまだ世界観の全貌が見えないのに、話に引き込まれる。」
「事件的なおもしろさでした。本能に忠実に描いているように見えて、きわめてクレバーな作品だと思います。 ハーレムものの次世代モデルになりうるアイデア(ハーレムもので各キャラにフラグが立つエピソードを抽出しているという意味で)。 並列じゃなくて直列でいいじゃん…というコロンブス的発想は東雲版キミキスとかにも感じましたね。図書委員の子が激萌えです。」
「オタクの、オタクによる、オタクのためのラブコメ。ギャルゲー好きにはたまらない1冊。」
「『リアルなんてクソゲーだ!』ここまでに潔いオタクには言い返す余地もない。 主人公像がとにかく新鮮でした。絵も可愛くて、嫌いになれません! 毎回女の子をギャルゲーに習って「攻略する」恋のライトさも良し。でもそこに、きちっとドラマも入っているバランスも良し。 とにかくキャッチーで、今一番注目のラブコメです。」
ヒストリエ
得点 31
ヒストリエ
ヒストリエ
©岩明 均 / ©講談社
【 投稿者による推薦コメント 】
「とにかく上手い。岩明さんでなければ表現できないであろう世界観。 『大奥』(よしながふみ先生)もそうでしたが、死が間近にあった時代、死というドラマをちゃんと描ける力。」
「圧倒的です! 小手先の技量では描ききれない実力の漫画です。」
「壮大かつ上質な、大人に読んでほしい物語。 5巻に至るまでの年月、待つ楽しみを味わえた幸せはさておき、5巻まで揃った時点で読み出せる幸せを、ぜひ味わって欲しい。 5巻には、ほんと意味がある!」
聖☆おにいさん
得点 31
聖☆おにいさん
聖☆おにいさん
©中村 光 / ©講談社
【 投稿者による推薦コメント 】
「想像を超えた発想とゆるい空気感が、これは日本でしかできない作品と思わせる。 この勢いで三人目に挑戦したりしないかな? 自分ならイヤだけど(笑)」
「ブッダとイエスについて著者の深い理解が伺い知れます。マジで。」
ONE PIECE
得点 31
ONE PIECE
ONE PIECE
©尾田 栄一郎 / ©集英社
【 投稿者による推薦コメント 】
「日本で一番売れている作品が文句なく面白いというこの事実以上に、現在の漫画編集者にとって励みになることはないと思います。 そしてこの作品、『今』が一番面白いと個人的に思っているのです。」
「何度も言っていることなのですが、『ONE PIECE』のすごさは、『凄い漫画』の顔をしてないところだと思うのです。 あそこまでの伏線貼った緻密なプロットも、画面も、カラーの度に見開きにひろがるみたことのない、でもなつかしい世界も、衣装も、 それからなによりどこまでもまっすぐなキャラクターたちも、多分全部、読者をたのしませることにワクワクして、尾田先生が血のにじむ思いで描いているんだと思うのですが、そんなところは私たちには見えない。 ただただワクワクが純化して届くのです。 すげぇ、と思います。 たまにその純化したワクワクが胸を刺して、涙があふれたりするのですが、それもすごくすっきりした涙です。 扉で迄連載して、しかもそれが本編につながってくるマンガなんかみたことない。 散々たのしく読んで、多分5回目くらいになってようやく、そのすごさに気づいてひれ伏す……ということを繰り返して54巻になりました。 大好きです。」
トリコ
得点 30
トリコ
トリコ
©島袋 光年 / ©集英社
【 投稿者による推薦コメント 】
「マンガ家の発想力の凄さを改めて思い知らされました。実にマンガならではの作品内容。」
「とにかく面白い。少年漫画は主人公が度肝抜いて活躍してナンボ、という原点をやってくれた。」
「少年漫画の王道的な展開とキャラ配置。でも新しさを大いに感じさせる。肉うまそう。」
失恋ショコラティエ
得点 30
失恋ショコラティエ
失恋ショコラティエ
©水城 せとな / ©小学館
【 投稿者による推薦コメント 】
「恋愛は美しいときもあり、泥沼のときもある。ショコラのように甘く、ショコラのようにドロドロ。 そんなことを思い知らされる一作。 主人公の感情が非常に伝わりやすいので、共感してしまうこともしばしば。続きが待ち遠しい!」
「この作家の描く恋愛にまつわる感情は、恐ろしいくらい胸に迫る。」
「例え恋破れても、この失恋には価値がある、というセリフにやられました。最高です。」
「水城せとな先生のイラストの美麗さが際立つ、恋愛物ストーリーのようでいて、実はこれは主人公ショコラティエの爽太による、振られた彼女への壮大な復讐劇なんじゃないかと思わせるほどの深い作品でした。 『彼女の赤血球になりたい』なんて言ってる主人公は、初めてです(笑)」
「おかしい(笑)。この強烈に濃厚なネーム運びはクセになる。 2008年に最もハマった作家さんでした。これ『失恋~』は、ほんとは男性向け漫画でしょう!?」